「雨の野球観戦」は安全か

プロ野球が開幕した12日、折しも政府は福島第1原発事故の評価を最も深刻な「レベル7」に引き上げた。これまで放出された放射性物質の量がレベル 7の基準である数万テラベクレルを大きく上回ったと判断したためだ。日本の国内外で雨に放射性物質が含まれるとして過剰とも思える対応が相次いでおり、選手やファンの間でも「雨の中での試合」を心配する声が上がっている。果たして雨の中でのプレー、観戦はどの程度まで安全なのか。専門家に聞いた。

原発事故の収束に見通しがつかず、プロ野球ファンの間で一つの不安が広がっている。雨だ。
ある30代の男性ファンは「うちは小さい子供がいるから心配です。普段から雨に濡れないようにしているし…。でも野球は見に行きたい」と複雑な胸中を語る。別の50代の女性ファンも「やっぱり気になる。雨が全部かかるようなグラウンドだと正直怖いですよ」と不安そうに話した。